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奥出雲町を観光で盛り上げたい!スリランカ出身、サミーラさんの想い!

2019年01月29日 (火)

Written by JNTO

異色の経歴を持ち、島根県奥出雲町で活動を行う、一般社団法人 奥出雲町観光協会 観光プロデューサー サミーラ・グナワラデナ様にインタビューをさせていただきましたのでレポートします。

目次

奥出雲町観光協会の取り組み

2018年に法人化を実現し、島根県東部に位置する奥出雲町の観光事業に取り組んでいる、一般社団法人 奥出雲町観光協会。その中心メンバーの一人であるサミーラさんはスリランカ出身で大学時代に日本へ移住。日本人女性と結婚をして、現在は奥様の地元である奥出雲の観光協会で活動をしているという、異色の経歴を持っています。

彼は「このままだと地方が消えていってしまう。それを食い止めるために観光を使って盛り上げたいです。」と語り、奥出雲町観光協会が運営する案内所の立ち上げに関わった。そこに、包丁やそろばんなどの地元の特産品の展示、観光ツアーを販売するなどの工夫を施し、ピーク時には、土日で100人程のお客様が訪れるという。

取り組みの効果としては、展示している特産品をきっかけに刀剣や包丁に興味を持っていただき、製作の様子を見学に行ってくれる人が現れたり、昨年、地元の酒蔵、農家の方と協力し、田植えから酒造りまでの行程を体験できるツアーを実施したりした。「田植えから酒造りまで、合計四回に分けて同じお客さんが訪れてくれるので、友人のようになることができます。自分が理想としている観光に少し近づけた気がしました。」と語った。

 

インバウンドへの取り組みと考え

実際に行っている取り組みとして、欧米のお客様に向けた日本海のクルーズ船旅行のエクスカーション先として、奥出雲を紹介、お茶体験をできるプランを旅行会社に提案し、採用された。この旅行プランには手応えも感じ、今年の3件から来年は5件に増えることが決まっている。しかし、奥出雲町の宿泊施設は、働いている方も高齢になってきており、学生団体のような大人数への対応が難しいため、少人数で訪れるお客様に向けた観光をやっていくしかない。「単純にインバウンドの頭数を増やしたいわけではなく、しっかりと奥出雲に価値を見出してくれる人を呼びたいです。」と語る。

さらに、インバウンド促進に向けて、今は基礎作りを行っていきたいと思っているとし、「各地域の小さな組織が自立し、自立した組織同士が連携することで発展していき、インバウンドにも取り組んでいける。だからまずは自分たちが自分たちのことをしっかりできるようになることが重要だと思っています。」と語った。

 

奥出雲が抱える今後の課題

「今後の課題として、他の地域との連携を実現することではないかと感じています。」奥出雲町は隣接する雲南市、安来市と日本遺産に登録された「たたら」という共通のテーマを持っている。しかし、現状としてここに行けば3市町のことがわかる!というプラットホームは存在しない。それこそが最大の課題だとサミーラさんは語る。「奥出雲町だけで観光に取り組んでも発展がないと考えております。奥出雲町、雲南市、安来市が日本遺産に登録された「たたら」というテーマで協力し、3市町が持つそれぞれいいところを知ってもらえることは、私たちにとっても、観光に来てくれた方にとっても嬉しいことです。」

しかし、そのためにはまず各地域の組織が、自分たちが自分たちのことをしっかりできるようになる必要がある。自立ができていない現状では、どのような協力体制を整えるかなど、難しい問題がたくさんある。「町が望む観光と、自分達がやりたい観光のギャップについて考える必要があると思っております。」と語った。

また、ふるさと納税をしてくれた方など奥出雲に対して下地がある方に向けて観光協会機関紙を作成している。「パンフレットのようなスペックの紹介にとどまらず、面白おかしい情報を発信していきたい」と取り組みへの意欲を語った。

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