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伝統産業である鍛冶技術を活かした新潟県三条市の取組み

2018年11月05日 (月)

Written by JNTO

地域プロモーション連携室では地域とJNTOを繋ぐ窓口として、地域での実際の取り組みを見せていただいたり、地域の方々と意見交換を行っています。今回は新潟県・三条市にある三条鍛冶道場を見学させていただきましたのでレポートします。

目次

三条鍛冶道場

古くから金物のまちとして全国に知られる全国有数の金物産業都市、三条市。その三条市において、日本の金属加工の原点である鍛冶技術の紹介、技術の継承と産地の活性化を図るために開設され、釘からペーパーナイフを作る体験が人気のものづくり体験施設「三条鍛冶道場」を訪問する機会がありましたので、ご紹介します。

道場の入り口

 展示スペース

 

ペーパーナイフづくり体験

訪問した日は、香港及びタイからの旅行会社のスタッフがペーパーナイフづくり体験をしていました。ペーパーナイフづくりを教えるのは、三条市において長年金属加工に携わりリタイアされた方々。この日は、元々包丁鍛冶をなさっている方やのこぎり職人をされていた方などが熱心に指導されていました。お話しを聞いてみると、これまでの経験を活かし、ペーパーナイフを教えることが楽しいと笑顔でお話してくれました。従来の和釘づくりでは鉄を鎚で叩いて成形する作業のみでしたが、このペーパーナイフ作りでは、叩く(鍛造)、ねじる、削る(研削)、磨く(研磨)を体験できるなど、意外と奥深い。

道場内は、日本語・英語併記の説明書きや英語のパンフレットなどがあり、インバウンド旅行客の受け入れも可能です。ただし、体験講座では英語が飛び交うことはありません。指導員の方によると英語ができなくても、ボディーランゲージで十分伝わるとのこと。実際、参加者の皆様もそんな指導員の方々とのやりとりも楽しみながら、笑顔でペーパーナイフ作りを楽しんでいました。指導員の方によると、最近は海外からの旅行客も多く訪れ、私が訪問した前日にも10名ほど香港からの旅行客の方々がペーパーナイフ作りを体験したそうです。また、少人数であれば予約がなくても体験できる柔軟な対応も個人旅行客には有難いポイントです。

「三条鍛冶道場」は、JR北三条駅から徒歩3分と個人旅行客にもアクセスしやすい場所にあります。鍛冶の世界を体験できるのが魅力の施設ですが、何よりも、指導員の方々の“おもてなし”精神のあふれた対応がインバウンド旅行客にとって一番の魅力だと感じました。また、個人的には鍛冶技術を持った方々が退職後も引き続き笑顔で仕事をされている姿が非常に印象的でした。

その他

三条市では隣接する燕市と連携し、普段は一般公開されていない数多くの工場(KOUBA)を見学、体験することのできる「燕三条 KOUBAの祭典」を例年開催しています。今回訪れた鍛冶道場をはじめ、金属加工や木工、印刷などの技術に間近に触れることができるとあって、毎年多くの観光客が訪れるとのことですので、機会があれば参加してみてはいかがでしょうか(残念ながら今年はすでに終了してしまいましたが)。
「燕三条 KOUBAの祭典」WEBサイトURL:https://kouba-fes.jp/about-2018/

また、三条市のご当地メニューといえば、なんといっても背脂ラーメンとカレーラーメンということでしたので、私は背脂ラーメンを頂きました。こしの強い太麺とスープが隠れるほどの背脂、それでいてスープはあっさりとした一杯に大満足でした。

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