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【韓国編】訪日インバウンドの各市場における特長(JNTOニュースフラッシュより抜粋)

【韓国編】訪日インバウンドの各市場における特長(JNTOニュースフラッシュより抜粋)

【韓国編】訪日インバウンドの各市場における特長(JNTOニュースフラッシュより抜粋)

インバウンドのターゲット市場について、欧米豪やアジアといった大きなくくりで設定することがあります。しかし、興味関心や価値観は市場ごとに千差万別です。JNTOでは世界22ヵ所(2021年3月現在)に海外事務所を構え、各市場に最適化した情報発信やマーケティングを行っています。こちらの連載記事では、JNTOの賛助団体・会員向けに毎週お届けしている、海外事務所より寄せられた現地の最新市場動向や各種調査報告に関してのメールマガジン(=JNTOニュースフラッシュ)の一部を抜粋して掲載。今回はソウル事務所の活動をご紹介し、ソウル事務所発の記事から「リピーターへのアプローチ戦略」を掲載します。 ※当記事の内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使⽤を固く禁じます。

JNTO海外事務所の活動【ソウル事務所】

今回の記事では、韓国・ソウル事務所 の活動の一部をご紹介します。
※2021年3月時点の資料のため、最新情報は変更している可能性があります。最新の市場動向は、毎月の報道発表資料に記載される「地域別訪日旅行市場の概況 」をご確認ください。

韓国市場動向トピックス

【2020年11-12月】
・2020年11月の訪日韓国人数は、前年同月比98.6%減の2,800人。
・2020年12月の訪日韓国人数は、前年同月比98.9%減の2,800人。
・新型コロナウイルス感染症の拡大により、3月9日から日本入国における検疫強化、査証の無効化等の対象となったこと等により、訪日者数は前年同月を大幅に下回りました。

ソウル事務所の主なプロモーション活動

【2020年11-12月】
・11月9日~30日の期間中、日本旅行愛好家コミュニティである「ネイルドン」とのタイアップにて、「My Dream Travel in Japan~私が夢見る日本旅行とは?~」をテーマに観光渡航が再開した後に実施したい日本旅行の画像やエピソードを募集。キャンペーンページ閲覧回数は4,614回、投稿人数は131人に上りました。また同時に実施したアンケートでは、海外旅行への高い需要や、これまでの価格(コスパ)を重視する傾向から宿泊先などについては価格よりも質を重視する傾向への変化が確認できました。

ネイルドンキャンペーンページ/投稿画像

ネイルドンキャンペーンページ/投稿画像

・渡航再開後の訪日を促進する動画『あなたを待ちながら』を作成。観光地、宿泊先、食事、体験など、訪日旅行で楽しめることを紹介するとともに、日本の各所にて韓国からの旅行者の来訪を心待ちにしているというメッセージを伝えるものとなっています。1月よりJNTOソウル事務所のSNSを中心に発信 しています。

メッセージ動画『あなたを待ちながら』

メッセージ動画『あなたを待ちながら』

 

韓国市場における「リピーターへのアプローチ戦略」について

JNTOニュースフラッシュより抜粋した記事として、前回はマドリード事務所発「スペイン市場における『今後のMICE業界2020』」を当サイトで取り上げたことに引き続き、今回はソウル事務所発の記事をご紹介します。

最近のJNTOニュースフラッシュでは、ソウル事務所発の記事として「K防疫と韓国のMICE事情」や「韓国における旅行需要復活の予兆と業界の動向」を取り上げました。当サイトでは、2020年11月20日に配信した「リピーターへのアプローチ戦略」を掲載します。

JNTOニュースフラッシュ 818号(2020.11.20)
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■ リピーターへのアプローチ戦略【ソウル発】
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韓国人がインターネットで情報収集する際に参照する主な情報源として、ブログおよびSNSがあげられます。ブログは「NAVERブログ」が中心で、韓国人が利用する検索エンジンのシェア率も、このNAVERがGoogleを大幅に上回っています。

NAVERの主な機能は、検索エンジンに加え、メールシステムの提供やニュース、ショッピング、地図機能など多岐に渡ります。まさに韓国におけるGoogleといえるでしょう。その中でも、JNTOソウル事務所が広告展開などを実施しているのは、「ブログ」と「カフェ(後述)」です。

ブログとカフェを活用するのは、NAVERの構造に理由があります。 Googleで「日本旅行」のキーワードを検索した場合、目的地の観光協会や旅行会社のサイトが上位に表示されます。一方で、NAVERの検索エンジンを用いて検索すると、日本旅行の記事を書いたブログあるいはカフェが優先され、上位にヒットします。これは、NAVER側が自社の保有するコンテンツを上位に表示するよう設定しているからです。

カフェとは、日本でいう掲示板で、テーマに関心のあるユーザーがカフェの会員となり情報交換をするものです。カフェのジャンルは音楽、スポーツ、グルメなど多岐に渡り、無数のカフェが存在しています。その中に「日本旅行」のジャンルがあり、JNTOでは126万人の会員を持つ「ネイルドン」などの日本旅行愛好家の集まるカフェとコラボレーションし、カフェ内でイベントを実施しています。

今年、ネイルドンにおいて「あなたの思い出の日本旅行」を募集し、ウトロ(北海道)の宿泊体験記や、車いすでの京都旅行など、日本に対する思いの深いヘビーリピータ―ならではのエピソードが集まりました。10月には、「フライングジャパン」(会員数47万人)などのカフェと同様のイベントを実施し、計108件の投稿を集め、非常に参加率の高いイベントとなりました。

カフェを活用する理由として、確実にリピーター層にアプローチできるという点があげられます。韓国は日本と近い距離にあるため、国民の多くに訪日経験があります。その中でも何度も日本を訪れている人をヘビーリピータ―と呼んでいますが、日本旅行カフェはヘビーリピーターを中心として構成されており、ヘビーリピーター層にアプローチするには最も効率の良い媒体であるといえます。一方で、当所ではパワーブロガー、YouTuber等のインフルエンサーも活用していますが、これらはより多くの消費者にアプローチできる媒体として活用しており、確実に送客に繋がるカフェのような媒体と、目的によって使い分けることが重要なプロモーション戦略のひとつです。

JNTOニュースフラッシュ 818号(2020.11.20)

お問い合わせ → 海外プロモ-ション部 東アジアグループ
TEL:03-5369-3335 E-mail:promotion_ea@jnto.go.jp

※2020年11⽉20⽇に配信したJNTOの賛助団体・会員向けのメールマガジンから⼀部抜粋したため、最新情報は変更している可能性があります。最新の市場動向はJNTO日本語ホームページ などをご確認ください。

・ソウル事務所ホームページはこちら
https://www.japan.travel/ko/kr/

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インバウンド事業を支援するJNTOの各種取り組み

JNTOでは上記のニュースフラッシュをはじめ、賛助団体・会員向けに各種取り組みを行っております。詳しい内容については下記の記事や、こちらのパンフレット をご覧ください。

下記は、その他の海外事務所の記事です。ぜひご覧ください。