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【インド編】訪日インバウンドの各市場における特長(JNTOニュースフラッシュより抜粋)

【インド編】訪日インバウンドの各市場における特長(JNTOニュースフラッシュより抜粋)

【インド編】訪日インバウンドの各市場における特長(JNTOニュースフラッシュより抜粋)

インバウンドのターゲット市場について、欧米豪やアジアといった大きなくくりで設定することがあります。しかし、興味関心や価値観は市場ごとに千差万別です。JNTOでは世界22ヵ所(2021年1月現在)に海外事務所を構え、各市場に最適化した情報発信やマーケティングを行っています。こちらの連載記事では、JNTOの賛助団体・会員向けに毎週お届けしている、海外事務所より寄せられた現地の最新市場動向や各種調査報告に関してのメールマガジン(=JNTOニュースフラッシュ)の一部を抜粋して掲載。今回はデリー事務所の活動をご紹介し、デリー事務所発の記事から「インド人の心理を読み解く!(コミュニケーション編)」を掲載します。 ※当記事の内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使⽤を固く禁じます。

JNTO海外事務所の活動【デリー事務所】

今回の記事では、インド・デリー事務所 の活動の一部をご紹介します。
※2020年10月時点の資料のため、最新情報は変更している可能性があります。最新の市場動向は、毎月の報道発表資料に記載される「地域別訪日旅行市場の概況 」をご確認ください。

インド市場動向トピックス

【2020年9-10月】
・2020年9月の訪日インド人数は、前年同月比97.5%減の400人。
・2020年10月の訪日インド人数は、前年同月比95.0%減の700人。
・新型コロナウイルス感染症の拡大により、インドからの訪日者は日本政府による上陸拒否、検疫強化、査証の効力停止等の対象となっています。また、3月中にインド政府より発令された海外渡航中止勧告が継続しており、インドへの入国者はPCR検査陰性証明書提示により政府指定施設での隔離は免除されるものの、原則として最初の7日間の政府指定施設での隔離およびその後7日間の自宅等での自主隔離が必要とされています。日本への直行便は、引き続き運休となっています。

デリー事務所の主なプロモーション活動

【2020年9-10月】
新型コロナウイルス感染症対策のもと10月29日、インドで活躍する在日インフルエンサーを起用した映像・静止画撮影を東京で実施しました。これはインド人が「訪日旅行で行ってみたい」と考えるアイコニックなロケーションで「安心・安全・衛生」を含む「Goodness of Japan (日本の良さ) 」をわかりやすく表現する映像・静止画を作成し情報発信することで、新型コロナウイルス収束後の海外旅行先の候補地としての日本の魅力を訴求することを目指した取り組みです。撮影した映像・静止画は、新型コロナウイルス感染の状況と現地の旅行市場動向を踏まえた広告出稿時期に、メディアミックス(TVCM、屋外広告、オンライン広告等)で発信していく予定です。現地メディア報道によると、他国(イギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド)と比較してインド人はより「安心・安全」を配慮する傾向にあるとの結果が出ており、日本の衛生的イメージはインド市場においてアドバンテージになると考えています。

撮影の様子

インド市場における「インド人の心理、コミュニケーション」について

最近のJNTOニュースフラッシュでは、デリー事務所発の記事として「エアバブル開始による日印間の航空便の変化」や「インド市場におけるコロナ後の旅行者の動向について」を取り上げました。

今回は、前回のハノイ事務所発「即断即決!ベトナム流コミュニケーションアプリの活用」(下記参照)に引き続き、インド市場の特長として、デリー事務所発の記事から「インド人の心理を読み解く!(コミュニケーション編)」をご紹介します。

JNTOニュースフラッシュ 728号(2018.10.26)
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■インド人の心理を読み解く!(コミュニケーション編)【デリー発】
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日頃、インド旅行会社の担当者とメールなどでやり取りしている日本の観光関係者の方から、「メールを送信しても返事が来ない」「急にメールが届かなくなった」「先方からの督促メールは何通も届くのにこちらから督促しても一向に返事がない」などといった声をよく耳にします。これは特別なケースではなく、インドで直接インド人と接しているデリー事務所職員でさえ同じような局面に遭遇しています。何か良い解決方法は?とのアドバイスを求められることが多いのですが、残念なことにこればかりは特効薬がありません。

インド人は一般的にせっかちであると言われており、すぐに答えを求めたがります。一方で悪い答えを出す時はできるだけ先送りにする傾向にあります。分かり易い例を挙げたいと思います。デリー事務所では、コロナ禍前は毎月10社ほどの旅行会社を事務所に招待しセミナーを開催していました。インドでは遅刻や当日キャンセル、いわゆるドタキャンが多いため、職員総出で朝から何度も参加者に出席確認の電話を入れます。当日朝には「必ず行く」、開始30分前には「今向かっている」という返事がありますが、開始から15分経っても訪れないのであらためて電話してみると、「今日は業務が忙しいので行けない」、という返事が来ることが多々あります。早く言ってよ!以前はそう思っていましたが、今ではこれを「インド人独特の優しさ」と理解しています。本当は早く欠席すると伝えたかったけど申し訳なくて言えなかった。これがインド人の心理のようです。したがって「メールを送信してもなかなか返信が来ない」という時のほとんどは、残念ながら悪い知らせであると思われます。このような時はあまり深追いせず割り切ることが必要かもしれません。しばらくたって何事もなかったかのように別の問い合わせが来ることもあり、その時こそチャンス到来です。

最後に、インドにおける最大のコミュニケーションツールは、Facebook傘下の「WhatsApp」という日本で言えばLINEのようなアプリです。インドには全世界の5分の1にあたる2億人のアクティブユーザーがいると言われており、せっかちという性格を反映してか、多くの旅行会社の社員はメール以外にこのWhatsAppを通じて顧客やサプライヤーとやり取りをしています。インドにおけるコミュニケーションスピードは、日本のスピードをはるかに上回っているようです。今後のインド人とのやり取りのヒントになれば嬉しく思います。

お問い合わせ → 海外プロモーション部 東南アジアグループ
TEL:03-6691-3892 E-mail:promotion_sea@jnto.go.jp

※2018年10⽉26⽇に配信したJNTOの賛助団体・会員向けのメールマガジンから⼀部抜粋し編集したため、最新情報は変更している可能性があります。最新の市場動向は、JNTO日本語ホームページ などをご確認ください。

・デリー事務所ホームページはこちら
https://www.japan.travel/en/in/

・デリー事務所Facebookはこちら
https://www.facebook.com/VisitJapan.India

インバウンド事業を支援するJNTOの各種取り組み

JNTOでは上記のニュースフラッシュをはじめ、賛助団体・会員向けに各種取り組みを行っております。詳しい内容については下記の記事や、こちらのパンフレット をご覧ください。

下記は、その他の海外事務所の記事です。ぜひご覧ください。