HOME JNTOの事業・サービス 地域インバウンド促進 インバウンドノウハウ

【イタリア編】訪日インバウンドの各市場における特長(JNTOニュースフラッシュより抜粋)

【イタリア編】訪日インバウンドの各市場における特長(JNTOニュースフラッシュより抜粋)

【イタリア編】訪日インバウンドの各市場における特長(JNTOニュースフラッシュより抜粋)

インバウンドのターゲット市場について、欧米豪やアジアといった大きなくくりで設定することがあります。しかし、興味関心や価値観は市場ごとに千差万別です。JNTOでは世界22ヵ所(2020年11月現在)に海外事務所を構え、各市場に最適化した情報発信やマーケティングを行っています。こちらの連載記事では、JNTOの賛助団体・会員向けにお届けしている、海外事務所より寄せられた現地の最新市場動向や各種調査報告に関してのメールマガジン(=JNTOニュースフラッシュ)の一部を抜粋して掲載。今回はローマ事務所発の記事から、「イタリア市場におけるSNSでの情報発信について」をご紹介します。 ※当記事の内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使⽤を固く禁じます。

JNTO海外事務所の活動【ローマ事務所】

JNTO海外事務所とは

JNTOは世界の主要な訪⽇旅⾏市場主要都市に海外事務所を設置しています。各事務所は訪⽇旅⾏の促進に係る⽇本の現地事務所として、旅⾏会社・メディアとの⽇常的な連携、現地市場のマーケティング情報の収集・分析等を⾏うとともに、現地消費者に対する情報発信も実施しています。

また、JNTOの海外事務所はビジット・ジャパン事業(VJ事業) の効率的・効果的な実施に協⼒し、海外の訪⽇旅⾏マーケットに関する市場動向情報の提供、現地関係者とのコーディネート等を⾏っています。

今回の記事では、イタリア・ローマ事務所 の活動の一部をご紹介します。

イタリア市場動向トピックス

【2020年7-8⽉】
・2020年7月の訪日イタリア人数は、前年同月比99.9%減の10人。
・2020年8月の訪日イタリア人数は、前年同月比99.8%減の50人。
・新型コロナウイルス感染症の拡大により、日本政府による上陸拒否、検疫強化、査証の効力停止等の対象となっています。7月1日以降、イタリア政府が日本を含む14ヵ国からの入国者の受け入れを再開していますが、日本からの入国者に対する14日間の自主的隔離および健康観察が義務付けられており、日本への直行便は9月も引き続き運休となっています。

ローマ事務所の主なプロモーション活動

【2020年7-8⽉】
・7月28日にツアーオペレーターのNAAR主催の旅行会社向けウェビナーにおいて、訪日情報を紹介するプレゼンテーション等を実施しました。
・4月に開設したInstagramアカウント@visitjapan_it は2日に1回の頻度で投稿しており、ストーリーズを含めた広告配信の効果もあり、8月末時点でフォロワー数は10,000人を突破しました。
・7-8月に特に好評だった投稿は、かき氷と三井寺が挙げられ、それぞれ1,760件、1,755件のインタラクション(いいね、コメント、投稿のシェア、投稿の保存、リンクのクリック件数の合計)を獲得しました。人気だった要因として、かき氷はイタリアのグラニータを想起させて日本を身近に感じられたこと、三井寺は写真が魅力的であったと分析しています。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Visit Japan Italia(@visitjapan_it)がシェアした投稿 – 2020年 7月月31日午前3時01分PDT

 

この投稿をInstagramで見る

 

Visit Japan Italia(@visitjapan_it)がシェアした投稿 – 2020年 7月月25日午前3時01分PDT

イタリア市場におけるSNSでの情報発信について

最新インバウンド情報を定期的にご提供(JNTOニュースフラッシュ)

JNTOでは賛助団体・会員向けに、海外事務所より寄せられた現地市場動向や各種調査報告をお届けするメールマガジン「JNTOニュースフラッシュ」を毎週金曜日に配信。現地で開催される旅行見本市や商談会について、お見逃しのないようタイムリーにご案内しています。

ローマ事務所発のニュースフラッシュ 記事

例えば、最近のニュースフラッシュでは、ローマ事務所発の記事として「Covid-19の影響を受けた旅行需要」や「イタリア人の訪日意向に関するグループインタビュー」を取り上げました。今回は、「コロナ禍でJNTOが実施した情報発信の実例」を以前当サイトで取り上げたこと(下記参照)に引き続き、ローマ事務所発の記事から「イタリア市場におけるSNSでの情報発信について」をご紹介します。

JNTOニュースフラッシュ 801号(2020.7.10)
—————————————————————————————–
■イタリア市場におけるSNSでの情報発信について【ローマ発】
—————————————————————————————–
ローマ事務所では2015年よりFacebookアカウント(https://www.facebook.com/ScopriilGiappone) を開設し、2020年7月現在40,000名近くのフォロワーを獲得しています。 これまで、週2回のペースで日本全国の観光情報等について紹介してきました。

そして、2020年4月より、新たにInstagramアカウント(https://www.instagram.com/visitjapan_it/) を開設しました。この時期はイタリア全土がCovid-19の影響によりロックダウンされており、自由に外出ができない時期だったため、開設日の延期も検討しましたが、そうした時期だからこそ自宅でインターネット等を見ている人も多いと考え、予定通り開設に踏み切りました。
Instagramにおいては2日に1回のペースで投稿しており、開設から3か月弱が経過した7月現在、ストーリーズを含めた広告配信の効果もあって5,000名以上のフォロワーを獲得しています。

Instagramにおける投稿内容は、今すぐ訪日を促すのではなく、日本への興味・関心を高めてもらえるような内容を心がけ、Facebookとも連動したコンテンツを発信しています。
中でも、食・伝説や伝承・日本の映画・日本の秘境の4つのテーマを中心とした情報を発信し、コンセプトとして#giapponemonogatari(日本の物語)のハッシュタグを活用しながら、訪日旅行の魅力を物語風に展開する工夫をしています。

これまでにInstagramで好評だった投稿としては、錦帯橋や桜島、別府弁天池の投稿が挙げられ、それぞれ4,684件、3,811件、3,658件のインタラクション (「いいね」、コメント、投稿のシェア、投稿の保存等、投稿を見たユーザーが実行したアクションの件数の合計)を獲得しています。 これらの投稿が特に人気だった要因として、写真が魅力的であったことに加え、錦帯橋の投稿については、「錦帯橋は一本の釘も使わずに作られている。」と言われていることについて言及して興味を引いた点、 桜島の投稿については、桜島を望む鹿児島市とベスビオ山を望むナポリは景観が似ており、鹿児島市は「東洋のナポリ」と呼ばれていることについて言及し、日本を身近に感じてもらえた点などにあると分析しています。

Instagramは写真がメインとなるSNSであり、魅力的な写真を投稿することが重要ですが、特にイタリアにおいては雑誌等に掲載される写真も色彩が華やかなものが好まれ、写真の美しさがより重要視される市場であると考えます。 また、イタリア人は旅行先においても歴史や文化的背景等に興味・関心が高いため、SNS等における情報発信においても、単なる観光情報にとどまらず、ストーリー性を重視した説明をすることが関心を引くコツであると言えます。

今後もローマ事務所では、SNS等において現地目線を心掛けた情報発信に力を入れ、訪日旅行を再開できる時期に向けて訪日への興味を高めてまいります。

お問い合わせ → 海外プロモーション部 欧米豪・中東グループ
TEL:03-5369-3335 E-mail:promotion_eao@jnto.go.jp

※2020年7⽉10⽇に配信したJNTOの賛助団体・会員向けのメールマガジンから⼀部抜粋し掲載しています。

 

インバウンド事業を支援するJNTOの各種取り組み

JNTOでは上記のニュースフラッシュをはじめ、賛助団体・会員向けに各種取り組みを行っております。詳しい内容については下記の記事や、こちらのパンフレット をご覧ください。

下記は、その他の海外事務所の記事です。ぜひご覧ください。