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JNTO公式アプリ「Japan Official Travel App」を活用した外国人旅行者の位置情報データを公開(※2023年9月サービス終了)

JNTO公式アプリ「Japan Official Travel App」を活用した外国人旅行者の位置情報データを公開(※2023年9月サービス終了)

JNTO公式アプリ「Japan Official Travel App」を活用した外国人旅行者の位置情報データを公開(※2023年9月サービス終了)

※「Japan Official Travel App」は2023年9月末にサービスを終了いたしました。本記事の内容は参考としてご確認いただけますと幸いです。※                                                       外国人旅行者が訪れている場所を知りたい。プロモーションが誘引につながったか検証したい。このように、外国人旅行者の動態を把握することは、インバウンド施策にとって効果的です。JNTO公式アプリ「Japan Official Travel App」では、外国人旅行者のユーザーデータとGPSをもとに取得している位置情報を紐づけて蓄積。そのデータを地域の皆様にもご活用いただけるよう「日本の観光統計データサイト」で公開しています。こちらの記事ではJNTO公式アプリ、「日本の観光統計データサイト」の活用方法についてご紹介します。

観光関連データを活用できる「日本の観光統計データサイト」

2018年からJNTOではインバウンド誘致に取り組む自治体、企業の皆様にご活用いただくことを目的として各種観光関連データを公開する「日本の観光統計データサイト 」を運営しています。このWebサイトで公開しているのは、法務省の出入国管理統計からJNTOが独自に算出した外国人旅行者数や観光庁が統計管理している外国人旅行者の日本での消費動向調査、JNTOが取りまとめた主要22ヵ国の基礎情報(人口、GDP、訪日概況など)といったデータです。本サイトには統計データの見方を示した操作説明動画もあり、掲載している表やグラフを簡単に操作することや、それぞれのページからCSVやPDF形式で資料をダウンロードすることが可能です。ぜひインバウンド誘致の促進に向けてご活用ください。

2021年3月には、新たに「訪日旅行の動態を調べる」という項目を公開。JNTO公式アプリで取得したデータをもとに外国人旅行者の動態概要と滞在/宿泊場所、周遊状況をご確認いただけます。

 

外国人旅行者の位置情報を蓄積している「JNTOスマートフォン向けアプリ」

位置情報データ取得のプラットフォームとなっているのが、JNTOのスマートフォン向けアプリ「Japan Official Travel App」です。このアプリは2017年9月に提供を開始したJNTOの公式アプリで、言語は英語、中国語(簡体字、繁体字、および香港の繁体字)、韓国語に対応。iOS、Androidいずれのストアでも無料でダウンロードしてご利用いただけます。

「Japan Official Travel App紹介ページ」
英語:https://www.jnto.go.jp/smartapp/eng/about.html
簡体字:https://www.jnto.go.jp/smartapp/chs/about.html
繁体字(台湾):https://www.jnto.go.jp/smartapp/chc/about.html
繫体字(香港):https://www.jnto.go.jp/smartapp/cht/about.html
韓国語:https://www.jnto.go.jp/smartapp/kor/about.html

アプリのターゲットは訪日中の外国人旅行者です。そのため日本国内で滞在している時、つまり「旅ナカ」で必要な項目を想定し、下記の5つの機能を揃え、外国人旅行者の旅ナカに役立つ情報を紹介しています。

① 基本情報
主に最新のお知らせを掲載しています。たとえば、警察や消防といった緊急時のホットラインや天気予報などの情報を紹介しています。またコロナ情報発信ページのリンクを掲載しているのみならず、自然災害が発生した際に対象地域に滞在するアプリ利用者に対してプッシュ通知を配信し、安全情報を確実に入手できるようにしています。

② 受入対策情報
観光案内所や、外国語対応の病院、両替所の場所といった安心して旅行するために必要な情報などを掲載しています。

③ 観光情報
アプリで取得しているGPS情報をもとにアプリ利用者の滞在場所周辺での観光スポットの場所と情報を掲載しています。

④ 検索予約機能
航空券、宿泊施設、現地ツアーやアクティビティなどを予約もしくは購入できるページを紹介しています。また、日本での切符の購入方法やレンタカーの借り方などの「How To系」情報も掲載しています。

⑤ その他
旅ナカの外国人旅行者にとって便利なアプリやWebサイト、滞在期間中に困った時に役立つ短い日本語フレーズを紹介しているのみならず、注意喚起情報や大使館情報の配信を行っています。

また初めてアプリを使う際にアンケートを行い、ユーザーの国籍(大陸別で区分)を選別し、訪日回数に関するデータを取得。そのユーザーデータとGPSを紐づけてデータ蓄積をしています。

 

JNTO公式アプリの位置情報データを「日本の観光統計データサイト」で公開

日本の観光統計データサイト 」上の「訪日旅行の動態を調べる」という項目でJNTO公式アプリの位置情報データを公開しており、当項目内では「訪日旅行の動態概要」「訪日旅行者の滞在/宿泊場所」「市区町村間の周遊状況」の3つのメニューをご用意しています。

「訪日旅行の動態概要」では都道府県や市区町村単位で訪問時期や訪問者の属性といった基礎的な情報を、「訪日旅行者の滞在/宿泊場所」では市区町村・メッシュ別に『位置情報データ』のイメージに近い滞在者数を表したヒートマップを、「市区町村間の周遊状況」では市区町村間の流出入や訪問前と後の旅行ルートを確認することができます。現在(2021年7月)は年月ごとに区切って見ることができませんが、今後のデータ蓄積状況に応じて、細かい年月の区切りでも見られるように改善していく予定です。

東京都新宿区の1kmメッシュ別滞在ヒートマップ

東京都新宿区の1kmメッシュ別滞在ヒートマップ

東京都に滞在をした人の1日の訪日旅行ルート

東京都に滞在をした人の1日の訪日旅行ルート

「日本の観光統計データサイト」では操作方法についてご紹介する、「データ活用コラム 」と「利用マニュアル 」をご用意しています。

データ活用コラム 」では、具体的に動態データからわかる訪日時期や訪日経験、滞在日数といった日本の各地域を訪れる外国人旅行者の特徴や、訪問地域の観光資源の分析情報、また訪問前後に訪れている周遊先旅行ルートを掲載しています。これら当サイトに掲載されているデータの活用例も紹介しておりますので、ぜひご利用ください。「利用マニュアル」ではデータの集計仕様や用語の定義、操作方法について説明しています。またPDF形式でのダウンロードが可能です。

観光戦略における位置情報データ活用の必要性と期待

皆様の地域を訪れている外国人旅行者の状況について把握することは、今後のインバウンド再開へ向けての大きな力となります。「日本の観光統計データサイト 」で公開している位置情報データをはじめとした観光関連データを参考にしていただき、今後の観光戦略策定にぜひご活用ください。

今後の観光戦略における位置情報データ活用の役割として、大きく3点を想定しています。

① 調査
「いったいどんな観光コンテンツに外国人旅行者が訪問しているだろうか」という疑問を滞在データから調査。

② 発見
「どうやら外国人旅行者はこんなところに来ているようだ」という、これまで気付いていなかった観光資源の発見。

③ 検証
プロモーションなどを実施した観光コンテンツに関して、実際に外国人旅行者を誘引することができたかの事実検証。

このような外国人旅行者のデータは、JNTO公式アプリのユーザーが増えることでデータが蓄積され、「日本の観光統計データサイト」でのより確実な情報の公開につながり、皆様の地域のインバウンド施策にご活用いただけます。ぜひ皆様の地域でも、外国人旅行者に向けてJNTO公式アプリをご紹介いただけますと幸いです。

引き続きJNTOでは、地域の皆様と強く連携し、インバウンド促進を進めていきたいと思いますので、ご相談ごとがあればお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先 → JNTO 企画総室 デジタルマーケティングセンター
TEL:03-5369-6020 E-mail:digital@jnto.go.jp