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DMOによる地域間連携で滞在時間の拡大を目指す

DMOによる地域間連携で滞在時間の拡大を目指す

DMOによる地域間連携で滞在時間の拡大を目指す

鳥取県中部の玄関口、倉吉市。鳥取中部と蒜山エリアで「とっとり梨の花温泉郷」を形成し、観光産業による地域の発展を図っています。人口減少が進む日本の中でも特に高齢化率の高い鳥取において、観光を産業として継続するためには外国人観光客の取り込みは必須だと考えられており、豊富な観光資源を生かした独自の取り組みが検討されています。

対象地域
鳥取県
面積
272.06k㎡
総人口
48,102人(推計2017/05/01)
主要観光資源
倉吉白壁土蔵群、三朝温泉(三朝町) 、青山剛昌ふるさと館(北栄町)
公式サイト
http://www.city.kurayoshi.lg.jp/
https://tottori-iyashitabi.com/

取り巻く環境

関金温泉、三朝温泉(三朝町)、はわい温泉(湯梨浜町)、東郷温泉(湯梨浜町)の4つの温泉地に囲まれ、白壁土蔵群、青山剛昌ふるさと館(北栄町)、蟹や梨をはじめとした食など、観光資源は歴史文化から美食、アニメまで豊富にあります。

850年以上の歴史を持つといわれる古湯、三朝温泉

受け入れの現状

インバウンド誘致は2001年のアシアナ航空就航から開始。2010年の韓国ドラマロケ誘致を機に、本格的な取り組みをスタートさせました。現在も韓国人旅行客をメインターゲットとしています。『名探偵コナン』は海外でも人気が高く、作者のミュージアム『青山剛昌ふるさと館』は来場者が急増しています。国別の傾向としては、韓国はカフェを好み、箸づくりが人気、台湾・中国は花を好む、香港はアクティビティや自然との触れ合いを好むといった特徴が見られます。

将来的には、温泉、歴史、自然・景観、食、アニメといった観光素材を「癒し」というキーワードに結びつけ、鳥取中部を売っていくことを基本コンセプトとして考えています。

 

課題

課題としては、観光地としての知名度の低さ、他の観光地との差別化が十分ではない、情報発信・PR不足などが挙げられます。また、国全体で大きく伸びているインバウンドの恩恵が鳥取まで届いているとは言い難く、民間事業者や住民全体で外国人観光客をもてなすという雰囲気の醸成はまだ難しいといえます。リスクを取って外国人観光客向けに事業を起こすことについても物理的、心理的ハードルが高く、観光のプレイヤーが十分に育っていないのが現状です。

倉吉を代表する観光地、白壁土蔵群

取り組み

28年度の取り組みとしては、Wi-Fi整備やクレジットカード対応の啓発、台湾や香港などの海外セールス・商談会事業、通訳案内士派遣事業などを推進しています。海外プロモーションとしては、香港、台湾、韓国を主なターゲットとし、山陰インバウンド機構および県や国と連携して広域で進めています。

11月には「外国人が魅力を感じる倉吉周辺エリアのコンテンツの掘り起こしと効果的なプロモーション手法」をテーマにワークショップを実施し、外国人目線から見た倉吉の資源の再考や魅力の共有、プロモーションに向けた魅力的なコンテンツのコース化、ターゲットを想定した効果的なサイト構築、SNSによる情報発信の方向性の共有などを行っていきます。

 

倉吉市のインバウンドに関するより詳しいデータはこちら