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観光発展途上市のインバウンドへの挑戦

観光発展途上市のインバウンドへの挑戦

観光発展途上市のインバウンドへの挑戦

丸亀市は、香川県の海岸線側、中西部に位置し、高松市に次ぐ第二の都市です。早くから海上交通の要衝として栄え、金刀比羅宮(こんぴらさん)の参道口として大いに賑わいました。広域の商圏を持つ商業都市として発展し、工業においても臨海部を中心として昭和の高度成長期に開発が進み、工業集積が形成されています。一方で、近年は老齢人口の増加・生産年齢人口の減少が進んでおり、流動人口の増加と街の活気を取り戻すべく、「観光」「インバウンド」の必要性が問われ始めています。

対象地域
香川県
面積
111.78k㎡
総人口
110,023人(推計2017/10/01)
主要観光資源
丸亀城、中津万象園、ニューレオマワールド、うちわ作り体験、 お笑い人力車、骨付鳥
公式サイト
https://www.city.marugame.lg.jp/
http://www.love-marugame.jp/

取り巻く環境

平成17年に旧丸亀市・旧綾歌町・旧飯山町の3市町が合併して人口は11万85人になり、平成28年には11万48人とほぼ横ばいで推移していますが、老齢人口の増加、生産年齢人口の減少傾向、少子化とともに、若年層の県外への流出が見られます。丸亀市を象徴する特産品「丸亀うちわ」は、安土桃山時代以前より生産が始まり、現在も年間約1億本を生産し全国シェアの約9割を占めています。観光面では、丸亀城をはじめとする歴史的遺産などの地域資源はありますが、認知度が低いという現状があります。

丸亀城から眺める市内の風景

受け入れの現状

丸亀市に訪れる外国人旅行者のほとんどが団体旅行です。外国人訪問者数や動向については調査がされておらず、丸亀城天守の入場者数での統計となりますが、高松空港から台湾・香港等の直通便が就航されたこともあり、台湾からの観光客は大幅に増加。観光協会ではレンタサイクルを経営しており、貸し出し数は月800~1000人で外国人の利用も見られます。

 

抱える課題

インバウンドへの取り組みにあたり、丸亀市が抱える課題としては、①インバウンドの取り組みがまだ初期段階で、何がボトルネックになるのかが見えていない ②観光素材そのものの不足 ③地域プレーヤー不足、取り組みへの理解不足 ④取り組み目標・KPIの適切な設定といったことが挙げられています。

全国シェアの9割を占める丸亀うちわ

取り組み

人気スポットとなっている丸亀城を中心とした周遊型観光に取り組んでおり、丸亀市内に寄ってもらえるよう、中津万象園やうちわの港ミュージアムなどをセットでPRしています。

外国人旅行者の誘致としては、台湾における商談会や現地物産展への参加、ツーリズムエキスポジャパンへの出展活動や、香川県と連携したエージェントとの商談会を展開しました。今後、さらに高松空港からの直通便がある台湾、香港をターゲットにしてプロモーションを行っていきます。丸亀市では、地域銀行など各種企業、団体と協議の場を設けて、平成31年度に観光地域づくりを行うDMOの設立を目指し、国内観光と外国人旅行者の双方に対して誘客を目指していきます。

12月5日に開催されるワークショップでは、「外国人目線で見た丸亀の魅力を伝える、インバウンドプロモーションの初めの一歩」をテーマに、①インバウンドにおける丸亀のポジショニング/課題意識の共有 ②ターゲット層とコンテンツの明確化 ③効果的なプロモーション手法の理解&共有 ④丸亀におけるインバウンドプロモーションの方向性の確認、既存コンテンツの活用の方向性の明確化 を達成目標として実施していきます。

 

丸亀市のインバウンドに関するより詳しいデータはこちら