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  • 企業城下町から人が集う観光都市へ

宮崎県北部に位置し、旭化成発祥の地である延岡市。戦前より宮崎県内屈指の工業都市として発展をとげた経済の中心地であり、創業地工場群がある企業城下町です。観光地と認知度はまだ低いため、九州でのインバウンド先進県である大分、また宮崎や高千穂など近隣観光地への通過点となっています。地域企業、行政内での連携を図り、延岡市の魅力を認知することで存在価値を共有し、県北の観光ハブ都市を目指して、インバウンドへの取り組みが検討され始めました。

都道府県
宮崎県
面積
868.02k㎡
総人口
122,447人(推計2017/09/01)
主要観光資源
島野浦、ASAHI KASEI展示センター、水郷鮎やな、延岡城跡、愛宕山、西郷隆盛宿陣跡資料館、ニニギノミコト御陵墓、海・山・川のネイチャーアクティビティー(シュノーケリング、シーカヤック、ボルダリング、リバーカヌー、リバートレッキングなど)
公式サイト
http://www.city.nobeoka.miyazaki.jp/
http://www.nobekan.jp/

取り巻く環境

県北の経済の中心地として、旭化成の労働需要により発展を遂げてきましたが、一つの企業に頼る経済構造のため、経営戦略の変化により延岡の役割が小さくなり、経済力の下降が見られます。このため、自ら需要を生み出し、消費を循環させる経済モデルへの変革が急務となっています。また、東九州自動車道の開通によりアクセスが便利になったことで、消費や観光に関しても市外に経済流出している状況が生まれています。人口は昭和55年の15万5千人をピークに、現在12万人に減少し、2040年には9万6千人になることが予測されています。

延岡の秋の風物詩、鮎やな

 

受け入れの現状

延岡市の訪日外国人旅行者は個人旅行が多く、具体的な人数が把握できていませんが、個人旅行者が多く利用する外国人観光客向けバスカード「VISIT MIYAZAKI BUS PASS」が4~6月で476件の販売記録があります。

宮崎空港からチャイナエアラインまたは香港エアラインで入国する旅行者が多いこともあり、香港と台湾で訪日旅行客の72%を占めています。外国人旅行者の多くは高千穂のゲートウェイとして延岡に宿泊し、路線バスを利用して日帰りで高千穂観光へいくスタイルが取られています。観光資源としてはフルーツやスイーツ、海の幸などの食体験が人気を集めています。また周囲を海・山・川に囲まれ、豊かな自然を活かしたアクティビティも数多くありますが、外国人向けに商品化、PRするには至っていません。

 

抱える課題

インバウンドへの取り組みにあたり、延岡市が抱える課題としては、①観光素材と物産の融合(「体験プログラム」のインバウンド受け入れ整備。地域連携による産品のブランド化、海外へのPR) ②近隣の集客力のある街における旅客動態調査の実施と、そのデータの蓄積による動態、嗜好、動機分析 ③各事業者が思い思いにやっているインバウンドへの取組みを組織的、体系的に自走させる仕組みづくり といったことが挙げられます。

愛宕山公園からは延岡の街並みが一望できる

 

取り組み

外国人旅行者の誘致は、平成25年11月よりバンコク在住の延岡出身者に延岡観光大使を委託したのが取り組みの始まりです。具体的な取り組みとして、①タイ国際旅行フェアへの出展 ②香港訪日旅行社営業活動 ③在福岡ランドオペレーター招聘事業(佐伯市と合同)④バンコク訪日旅行社営業活動などがあります。成果としてはタイテレビ局の取材のほか、タイ旅行社より延岡民泊ツアー1本が実施されました。これを契機に、地域集落での民泊事業を開始し長期滞在を促すとともに、観光協会、商工会議所の主導で「体験プログラム」の充実と受け入れの整備が進められています。

 

延岡市のインバウンドに関するより詳しいデータはこちら

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